泊まって働ける印刷工場【TENJIKU美馬】スキルを試し、磨く旅に出よう。
宿泊先は泊まれる印刷工場『ADLIV(アドリブ)』日本一の清流と市街地が同居する『TENJIKU美馬』ミッション in TENJIKU美馬日本一の清流と剣山、藍染で栄えたうだつの町並みTENJIKU美馬 滞在TIPS応募方法/応募後の流れ
※今後のコロナウイルスの感染状況によっては、急遽滞在キャンセルとなる可能性がありますこと、あらかじめご了承くださいませ。
『TENJIKU美馬』の案内人、中川和也です。祖父が興し、父から受け継いだ印刷会社を私の代で広告会社とし、ナカガワ・アド株式会社を営んでいます。そんな私の広告会社がデザインするのは、紙やWEB上の広告だけではありません。その対象には「美馬と言う地域全体」をも含まれているのです。地域資源である食と農、そしてこれに関わる地元の人たち、また美馬を訪れるすべての旅人さんたちにとってこの地域がより楽しく、魅力的なコンテンツになるよう仕掛けていきます!
宿泊先は泊まれる印刷工場『ADLIV(アドリブ)』
まずは旅人の皆さんの宿泊先となる『TENJIKU美馬』がどのような施設なのか、ご説明します。『TENJIKU美馬』として皆さんにお泊りいただくのは、ナカガワ・アド株式会社が運営する複合施設『ADLIV(アドリブ)』の一角。1階にはホステル、コワーキングスペース、イベントもできるフリースペース、シェアキッチンなどの機能を、そして2階には弊社のオフィス機能も備えるこの施設は2018年6月、使われなくなっていた印刷工場を改装して立ち上げました。
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私たちのような広告会社は、本来、クライアントがいて初めて成り立つ業態です。依頼を受けて印刷機を動かすという仕事のやり方は、製造業に近いものだと感じていました。しかし、この仕事のやり方では「自分たち主体」で企画を考えて実現させたり、デザインを確定させることは難しい。そこで、私たちは自らが主体的に仕事をしていくために、そして何よりも私たちを含む関わる人たちすべてにとって楽しい仕事ができるように、新しいことの仕組み・仕掛けを作る=地域コンテンツのデザインという領域へ、事業の軸足を移すことにしたのです。これを私たちは、製造業からサービス業への転換だととらえています。『ADLIV』の立ち上げは弊社にとって、重要な地域資源である「食」と「農」を皮切りに、美馬市の価値向上のために地域デザインに挑戦した非常に大きな一歩だったのです。
『ADLIV』という施設名は「AD=広告」と「LIVE=生きる」という2つの英単語、そして日本語の「アドリブ」をかけて作った造語です。また、この地域・施設を訪れた人に「働き方、生き方、暮らし方を好きなように選んでほしい」という願いも込められています。『TENJIKU美馬』として施設の一部を提供し、旅人さんをお迎えしているのも、自身のスキルを活かして楽しみながら地域に寄与してくれる人が少しでも増えればいいなと、心から願ってのことです。
美馬滞在が地域と旅人、双方にとって末永く良い出会いとなるように
『ADLIV』の施設そのもの、そしてそこから生まれるコミュニティの運営を通して、微力ながら美馬の交流人口・関係人口に寄与してきたナカガワ・アド株式会社。その代表でもあり、『TENJIKU美馬』の案内人でもある私は、訪れる旅人さんと地域を深くつなぐことのできる最良のきっかけは「仕事」だと考えています。だって、ただ訪れて何日か滞在をして、観光をしただけでは「楽しい旅行だったね」で終わってしまう気がしませんか。ただの旅行ではなく、地域と関わる旅をしたくて『TENJIKU美馬』を訪れてくれた旅人さんには、もっと深く地域と関わるきっかけを、時間を提供したかった。そこで考えたのが「旅人が持つスキルを活かせる仕事をミッションとし、地域に貢献してもらう」こと、そして「地域側には旅人のスキル、価値を理解してもらい、ビジネスマッチングのきっかけにしてもらう」という仕組みでした。
SNSでの表現が得意な人、写真や動画の撮影が得意な人、ITの情報・技術に詳しい人など。旅人さんのなかには、地方にとって貴重なスキルをお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。そんな方が自身のスキルを美馬の地域デザインのために使ってくだされば、こんなにうれしく心強いことはありません!もし『TENJIKU美馬』への滞在をお考えなら、ぜひ応募時にあなたの得意なこと、これまでに身に着けてきたスキルを教えてください!あなたご自身が「大したことない」と考えていることでも、私たちにとっては大いに助けになるかもしれません。まだまだ技術を身に着けている途中だと言う学生さん、若手の社会人の方なら、『TENJIKU美馬』の滞在をご自身のスキルを試し、磨くための機会にするのも良いと思います。ぜひ私たちに、あなたのお力を貸してください!
原点回帰!『ADLIV』を活版印刷ができるシェアリング印刷工場へ
ナカガワ・アド株式会社が広告会社となったのは、3代目である私が引き継いでからのこと。もともとは祖父が「活版印刷」を、そして父が「オフセット印刷」を行っていた印刷会社でした。
活版印刷とは、活字(スタンプ上の文字)を一つずつ並べて刷りたい文章を作り、そこに塗料を塗って紙に押し付けて印刷する技術のこと。活版や組版と呼ばれる板を強く紙に押し付けるため、文字が少しへこんだ仕上がりになるのが魅力です。対してオフセット印刷とは、現在主流となっている印刷方法のこと。版が直接紙に触れることはなく、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクを紙の上に出力することで、印刷をしていきます。
活版印刷は手作業で一枚一枚活版を紙に押し付けて印刷する必要があるため、大量に刷るには時間もお金もかかります。しかし印刷会社として利益を得るには、大量の印刷物を効率よく生産できなければなりません。弊社をはじめ、ほぼすべての印刷会社で時代とともに活版印刷の技術が廃れていったのは、仕方のないことだったのでしょう。
しかし私はいま、祖父が行っていた活版印刷を、美馬を訪れる人が楽しめるコンテンツとして復活させようとしています。「泊まれる印刷工場」だと言っているのに、まったく印刷の要素がないままではさみしいですからね(笑)。これは印刷会社だった私たちにとって、そして印刷工場だった『ADLIV』にとっての原点回帰なんです。そして『ADLIV』という施設の独自性を際立たせるとともに、コンテンツとしての美馬をよりおもしろくできる、すばらしい機会だと思っています。
ゆくゆくは地域の名産品である「阿波和紙(あわわし)」に、デザインをはじめ、インクの色の調合まで自分で施したオリジナルの印刷をしてもらうコンテンツを提供したいですね。実はもう、活版印刷に必要な「てきん」という道具は買い集めていて、2022年末にかけて、活版印刷のイベントを開催するつもりでいます。
『TENJIKU美馬』を訪れる旅人さんにも、積極的に活版印刷に挑戦してほしいです!活版印刷好きの方や、フリーランスになったばかりで名刺を作りたいという方、アーティスト、クリエイターで活版印刷に挑戦してみたいという方も、大歓迎です。旅人としてのお越しをお待ちしております!
『TENJIKU美馬』に滞在することで、あなたの第二のふるさととして、吉野町での盛り上がりを応援する一員になってくれませんか?
日本一の清流と市街地が同居する『TENJIKU美馬』
『TENJIKU美馬』までは、最寄り駅である穴吹駅からは徒歩15~20分の距離。徳島県を横断するように流れる吉野川を眺め、橋を渡って向かいます。お天気の良いときや、季節の良いときなら、ぜひゆっくりと歩いて施設までお越しください。
駐車場も2台分の用意がございます。お車でお越しになることもできますので、その場合はチェックイン当日の到着予定時刻と一緒に、駐車場をご利用になりたい旨をお伝えください。
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宿泊いただくお部屋はドミトリータイプですが、ベッド、周辺の空間ともに広め。大柄な方や、ドミトリー特有の狭さが苦手という方にも、お寛ぎいただけると思います。最大で1組2名様まで宿泊していただけるので、一人旅、または友人同士の旅でご利用をいただけます。
お買い物ができる場所としては徒歩0分の場所にあるドラッグストアをはじめ、ローカルスーパーが徒歩10~15分の場所に2件、徒歩20分の場所にもう1件ございます。お土産品の他、この地域特有のお惣菜なども購入できるので、ぜひ行ってみてくださいね。ちなみに一部のローカルスーパーでは、夕方になるとお惣菜が安くなりますよ!ぜひ、時間帯を選んで行ってみてください(笑)!
なお最寄りのコンビニは、徒歩20分の場所に2件ございます。スーパーと同様、少し遠いところにありますが、穴吹駅からの距離と同じくらいです。もし歩くのが大変なようなら、『ADLIV』が所有するレンタル自転車を1日あたり500円でお貸しできますので、ご利用ください。
※『ADLIV』所有のレンタル自転車は2台のみです。基本的に先着順で貸し出しているため、2台とも出払っている場合は使っていただけないこともあります。あらかじめご了承ください。
また『TENJIKU美馬』は市街地に近いため、外食先の選択肢も豊富です。徒歩5分ほど歩いていただければ、全国的なチェーン店からご当地チェーン店、個人店にいたるまでいろいろな飲食店が軒を連ねていますので、お好きなところで食事を取れます。特に食べたいものが決まっていなければ、案内人におすすめのお店を聞いていただくのもおすすめですよ!
アメニティや施設の詳細情報はこちら
ミッション in TENJIKU美馬
『TENJIKU美馬』には、地域の課題解決をとおして地域の人たちとより深く関わりながら “仲間” になれるさまざまな “ミッション” があります。
どれも所要時間は1日あたり2〜4時間ほど。滞在中には適宜さまざまな依頼が発生することがあるかもしれませんが、自分の時間もゆっくり確保しながら「やりたい!」と感じたものを無理なく自由に楽しんでください。
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ミッション①自身のスキルを使って、施設と地域をお手伝い!
まずお願いしたいのが、旅人さんがお持ちのスキルを活かしたお仕事です!先に書いたように、私は旅人さんと地域の間に「お仕事を介した深いつながり」や「ビジネスマッチング」が生まれ、末永いお付き合いになることを望んでいます。このため、『TENJIKU美馬』を訪れる旅人のあなたには、あなたのスキルを使って地域の困りごとの解決、またそのお手伝いをしてほしいのです。
具体的にどんなことをミッションとしてお願いするのか。その内容は季節やタイミング、旅人さんの保有スキルによって変わってきます。できるだけあなたのスキルにマッチしたミッション内容にしたいと思っていますので、ご応募の際には、ぜひあなたがお持ちのスキル・得意なことがわかるSNSやポートフォリオサイトURLなども、プロフィールと一緒に送ってくださいね。
以下に、過去に旅人さんにお願いしたミッションの具体例を挙げておきますので、あなたのスキルならどんなことができそうか、イメージを膨らませてみてください!
例)
- 写真が得意な旅人さんに、WEBサイトやSNSで使える写真撮影のお仕事
- ドローン撮影が得意な旅人さんに、施設のPR映像制作のお仕事
- イラストやデザインが得意な旅人さんに、ナカガワ・アド株式会社のチラシ作成のお仕事
- 美馬市主催のワーケーションイベントに参加し、感想を主催者側にフィードバックする
- イベント企画が得意な旅人さんに、コミュニティで開催するイベントのアイデア出し など
他にも、週末に滞在していた旅人さんに、弊社が所有するキッチンカーにスタッフと一緒に乗って行ってもらい、販売補助などをしてもらったこともあります。また今後、弊社がクラウドファンディングを実施することも考えているので、「ページ上に載せる文章を書けるよ!」というライターの旅人さんも大歓迎です!
あなたのスキルにマッチするもの以外にも、そのときに行われるイベントの補助や、あなたのやってみたいことに合わせたミッションをお願いするかもしれません。積極的に、柔軟に、そして何より無理のない範囲で楽しみながら、さまざまなミッションに挑戦していただければと思います!
ミッション② 『ADLIV』や美馬の魅力をPR(SNS・ブログなど)
『TENJIKU美馬』周辺には、まだまだ知られざる魅力がいっぱい!滞在中にあなたが見つけた『ADLIV』や美馬市の風景、スポットの魅力を写真や文章でたくさん発信してください!TENJIKUのSNS(Twitter / Instagram)で公開する投稿も作成していただけたらと考えています。
※発信いただいた内容は、『ADLIV』やSAGOJOにてリポストさせていただく可能性がございます。共有が難しい場合は予め教えていただけますと幸いです。
地域の課題を解決する “ミッション” をとおして、地域の人たちとより深く関わりながら “仲間” になれる新しい旅体験を満喫してくださいね。
日本一の清流と剣山、藍染で栄えたうだつの町並み
美馬は、ゆったりと街歩きをするのにぴったりな場所だと思います。『TENJIKU美馬』での滞在中、まず行っていただきたいのが国が価値の高い建造物群として認め、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)と定めた『うだつの町並み』です。徒歩15分ほどで行けるうだつの町並みは、吉野川北岸の撫養(むや)街道と讃岐街道が交差し、さらに吉野川にも面した交通の要衝。かつては染物に必要な藍の集散地として栄えていたと言います。現在も江戸時代から昭和初期にかけての建物がのこるこのエリアの特徴は、町屋の両端に本瓦葺き・漆喰塗りの「うだつ」のついた建物がたくさんあることです。防火と装飾の目的で作られたうだつは、設置するのに多額の費用がかかることから富や成功の象徴となり、生活や地位が向上しない状態を表す「うだつが上がらない」ということわざの語源になった、と伝えられています。
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また、暖かい時期に滞在するならぜひ行っていただきたいのが『穴吹川』です。実は穴吹川は、日本一の清流と呼ばれるほど水が美しい川。国土交通省による水質調査で、1995年から25年連続で「日本一、水のきれいな川」という結果が出ているそうです。『TENJIKU美馬』のすぐそばを流れる吉野川水系のひとつで、美馬市の夏を彩る一大レジャースポットとなっています。『TENJIKU美馬』からは徒歩で25分ほどかかりますが、その道のりも散歩として楽しみ、河原へ行ってみてください。夏場ならSUPやカヌーなど、アウトドアアクティビティも楽しめますし、春や秋も美しい川辺の景色や浅瀬での水遊びを楽しめます。
秋に美馬を訪れるなら、『剣山(つるぎさん)』でのハイキングがおすすめ。標高1,955メートル、徳島県最高峰の山である剣山ですが、本格的な登山装備がなくても山歩きを楽しめます。『TENJIKU美馬』からは車で1時間30分かかりますが、紅葉の季節にはバスも出ていますから、自家用車やレンタカーでお越しの方はもちろん、秋なら公共交通をご利用の方も楽しめますよ。
TENJIKU美馬 滞在TIPS
『TENJIKU美馬』には1組2名まで滞在できます。ぜひ一人旅で、または友人・仕事仲間とともにお越しください!
『ADLIV(アドリブ)』(TENJIKU美馬)
■ 住所:徳島県美馬市脇町大字猪尻字若宮南131-2
(執筆:「TENJIKU美馬」案内人・中川和也)
こんな仲間がいたなんて。一生モノの地域と出会えるTENJIKUとは
『TENJIKU(テンジク)』は、地域の課題を解決する “ミッション” をとおして、地域の人たちとより深く関わりながら “仲間” になれる新しい旅体験を届けていきます。これまでの旅ではたどりつけなかった「一生モノの地域」との出会いをお楽しみください。
応募方法/応募後の流れ
「TENJIKU吉野 を利用したい!」という方は、マイページのプロフィールをすべて記入した上で、応募時に次の情報をご記入ください。
なお、応募いただいても地域や拠点、案内人のご状況により、滞在をお断りする可能性もございます。応募完了=滞在確定ではございませんので、予めご了承ください。
- 氏名(フルネーム/漢字)
- 滞在希望日(初回は1〜3泊以内。2回目以降は7日まで可)
- 滞在人数(2名まで)
- やってみたいミッションの内容
- →本文内「ミッション ①〜②」参照。複数可
- 滞在への気持ち(任意)
その後、滞在までの流れは次の通りとなります。
<応募後の流れ>
① TENJIKU運営チームより自動メッセージが届きます。
②日程を地域側と調整します。※10日ほどかかります。 <SAGOJO → 地域>
③ご利用の可否をご連絡します。ご利用いただける場合はこの時点で日程確定となります。
④ 事前面談(オンライン) <SAGOJO & 地域 & 旅人>
⑤【当日】旅へ出発! TENJIKUへ滞在しながらミッションを実施
<旅人>※SAGOJOからのご連絡は、すべてSAGOJOのチャット機能にてお送りいたします。
SAGOJOよりあなたへのメッセージ
わたしたちの旅の主役は「人」です。
TENJIKUは「ミッション」をとおして、 地域の人たちと一生モノの仲間になれる新しい旅体験を届けていきます。TENJIKUを利用した旅人の中には、滞在した地域が好きになり結婚式の場として選んだり、地元の方々と仲良くなって事業を始めたり、移住や多拠点暮らし先として選んだりしている方もいます。
TENJIKUは「ミッション」をとおして、 地域の人たちと一生モノの仲間になれる新しい旅体験を届けていきます。TENJIKUを利用した旅人の中には、滞在した地域が好きになり結婚式の場として選んだり、地元の方々と仲良くなって事業を始めたり、移住や多拠点暮らし先として選んだりしている方もいます。
今後も少しずつ拠点数を増やしていき、いずれは、全国47都道府県のどこを訪れても、地域と密に関われて気軽に滞在できる拠点がある状態を目指しています。SAGOJOとしても新しいチャレンジですが、ぜひ一緒にそんな世界観を実現していけたらと思います。
これまでの旅ではたどりつけなかった、 あなただけの「テンジク」へ。
まだ見たことない出会いが、 あなたを待っています。